日本人学生の抱くおいしい食のイメージ 大手前大学学生の事例
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概要
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食環境からすれば学生が食事にどんな思いをもっているか、何をどう食べたらよいか、 グルメを望んでいるのか調査し食への関心を持たせるきっかけにしようと考えた。というのは食習慣は青春期までに確立するといわれ正しい食習慣を身に付けないとあとで修正を 強いられでも難しくなるからである。経済の隆盛とは裏腹に人間相互の関係は一層貧しくなりそれを加速するのが食環境の悪化である。飽食時代でありながらその実態は極めて俗悪で、あって手放しに見過ごすわけにはいかない。食べるという人聞の基本行動は野生動物と同じような空腹を単に満たすものではなく人間環境の好ましい条件で口にする食事であろう。本能的な衝動から摂食することとは大きく異なるのである。しかし、集団的社会生活を営む人聞は人々と共に食卓を囲 む習慣を持ち得て食の認識が厳格な、かつ尊厳される行動に昇格したのである。食の楽しさを知り、語らううちに食へのこだわりが高まって食の内務が豊かになっていく。一方で大量調理の技術が進んで手軽い食事が作れるように変化したことも事実である。 企業としての食産業が栄えコンビニ食で代表されるように利便性のあまり手抜き食が横行 する。栄養学的にも重大な問題なので人々は栄養補給のためサブリメントに依存し始める。学生に本来の食生活を取民すきっかけをあたえるため食事意識の調査を行い、学生がもっているおいしさへのイメージを淳き彫りにすることを企画した。その結果いくつかの興 味深い事実が明らかになったのでここにまとめて報告する。I conducted a questionnaire survey on favorite food images of male and female students of Otemae University, who almost always eat convenience store food. The majority of student draw an image of a pleasant environment that includes sound or a musical performance and natural day light with a good view rather than dim light. It is better to eat with friends or family, not alone. They are fond of homemade food by their mother cooked, not by their grandmother or father. They do not choose the high quality foods of restaurants or hotels. Their food preferences are similar to those of the standard population. Their favorite choice of food does not take into consideration of a nutritional balance.
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