小学生の社会的問題解決と適応感との関連 : 対人交渉方略の視点から
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概要
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本研究では、小学生を対象として、葛藤場面における対人交渉方略・社会的スキルと自尊感情・孤独感との関連について明らかにすることを目的とした。小学校中学年および高学年の児童に対して、対人交渉方略、自尊感情、および孤独感を測定する質問紙を実施した。その結果、以下の点が明らかになった。 男子では、中学年・高学年ともに、対人交渉方略・社会的スキルと自尊感情および孤独感とは関連が見られない、 中学年女子では、社会的スキルが高い場合ほど自尊感情が高くなる、 中学年女子では、社会的スキルが高い場合ほど孤独感が低くなる、 高学年女子では、社会的スキルや対人交渉方略が高い場合ほど孤独感が低くなる。これらの結果から、今後、葛藤場面での問題解決スキル過程を詳細に検討する必要性が示唆された。
- 立正大学心理学研究所の論文
- 2008-03-20
立正大学心理学研究所 | 論文
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