自然環境条件因子からの地位推定
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概要
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林分の地位指数を自然環境条件諸因子から推定するのに,数量化の理論の導入がなされているが,本研究ではその場合の略算法についての論及を行った。中・南信地方天然生アカマツ林ならびに東信地方カラマツ林で集めた資料を用いて解析を行ったが,その結果から次のような推論が得られた。1)自然環境条件因子を数量化して地位指数を推定するのに,略算法によってもある程度までの精度を期待しうる。2)そしてまた自然環境条件諸因子が地位指数と結びついている関係も推定できる。3)しかし現実に適用して地位指数を推定できるとは思えない。4)自然環境条件諸因子の調査にあたっては,できるだけ正確に行う必要があろう。5)比較的安定した解を得るためには,標本数をもつと多くとる必要があろう。6)外的基準として地位指数は適しているが,現状の自然環境条件諸因子の把握状態では,2m間隔よりももっと粗な間隔で充分ではなかろうか。
- 信州大学農学部の論文
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