線型分析による家族経営林家の類型化について
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概要
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野長県小県郡長門町大門地区は山村でカラマツ林業地帯に属し,地区内産業での林業の占める割合はかなり高い。現在のところ育林業を主業としているものは少ないが,育成のしかたによっては家族経営林家が伸びて行くことも考えられる。そこで将来この畜で家族経営林家が発展して行けるか否かを知るために,将来期待される家族経営林家の規模と方式と所得との間の関係を農業部門との関連において線型分析法を用いることによって追及してみた。そしてそれにもとずいて,この大門地区における家族経営林家の類型化を試みたのである。その結果はつぎのようである。1)林業専業家族経営林家 経営面積 山林 20ha~32ha,農地85a 林業部門の方式 輪伐期30年のカラマツ人工林,ただし経営山林面積が29ha以上になると輪伐期35年の方が有利になる。 農業部門の方式 粗放的な高原野菜(種ばれいしょなど)を中心として養豚または酪農を副業的にとり入れる。 期待所得 170万円~230万円 2)農林複合家族経営林家A型 経営面積 山林 13ha~20ha,農地 85a 林業部門の方式 輪伐期30年のカラマツ人工林 農業部門の方式 酪農および高原野菜 期待所得 130万円~170万円 3)農林複合家族経営林家B型 経営面積 山林 10ha~13ha,農地80a 林業部門の方式 輪伐期30年のカラマツ人工林 農業部門の方式 酪農および稲作 期待所得 100万円~130万円
- 信州大学農学部の論文
信州大学農学部 | 論文
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