豇に関する研究(3)
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概要
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1.ササゲ豆澱粉の大きさの全品種平均は,長径21.0±6.4μ短径15.0±4.5μであった。2.品種別ササゲ豆の吸水量,及吸水速度を,温度10°.15°.20℃の3区に分けて測定し,4種の型(第1図参照)に分類した。2.ササゲ豆の食味を検定し,食味可良な品種を選抜した。4.ササゲ豆の利用に関する二三の実験を試み,ササゲ豆は小豆の代用として品種によっては可成り優秀なこと,美人豆,米豆等は米飯に混炊すれば,白米の強化食品として栄養学的に極めて良好であること,及び"さゝげ餅"の意義について考察した。5.以上,34品種のササゲ豆に関する研究の結果,これらの多岐に別れた品種は,栽培面からも又利用面からの同一に律されるべきでなく,よくその特性を考慮しなくてはならない。面として,主として草型を中心とした,外部形態からの分離は,ササゲ豆の種実及茎葉の成分並びにこれらの利用との面に多くの場合,深い関連性があることを明らかにした。(1952.2.29)
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