徒手固定力と重量判別能力の関係
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概要
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本研究では,徒手筋力検査における重量判別能力と徒手固定力の関係について検討した.対象者は健常女性20名である. 膝伸展運動モデルを利用し,固定可能な最大重量を求めた.その最大固定重量を基準に固定力以内と固定力以上で重量差が20%となる2種類の重量をそれぞれ設定した.2種類の重量に3秒間抗させ,より重い重量を当てさせた.これを5セット行い,正答率を求め,固定力以内と固定力以上で比較検討した. 対象者20名の徒手固定力は15.2±2.1kgであった.固定力以内の平均正答率は94%,固定力以上の平均正答率は73%であり,固定力以内での正答率が有意に高かった.(p<0.01). 本研究によって,固定力外において重量判別能力が低下することが明らかとなった.検査者の固定力を上回るような筋群の筋力評価では,徒手による抵抗力の判別は避けるべきと考えられる.
- 高知リハビリテーション学院の論文
- 2013-03-31
高知リハビリテーション学院 | 論文
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