腰椎・骨盤固定が股関節屈曲角度と屈曲筋力に与える影響について
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概要
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本研究では,腰椎・骨盤を固定した場合の股関節屈曲角度を調査し,屈曲角度の減少が股関節屈曲筋力に与える影響について検討した. 対象は健常成人18名(年齢22.3歳)である.仰臥位と,骨盤・腰椎の運動を防止した椅子座位において股関節自動屈曲角度を測定した.体幹を30度後方傾斜させた椅子座位と骨盤腰椎の運動を防止した椅子座位において股関節屈曲筋力を測定した. 仰臥位での右股関節屈曲角度は118.8±10.3度であった.椅子座位では,102.2±10.8度で,椅子座位において有意に低値を示した(p<0.01).右股関節屈曲筋力は,椅子座位(19.5±5.6kgf)に比較し,体幹傾斜座位(30.9±8.0kgf)において有意に高値を示した.(p<0.01).椅子座位における右股関節屈曲可動域と股関節屈曲筋力低下率の間には,r=-0.618の有意な負の相関を認めた(P<0.05). 腰椎・骨盤を固定した際の股関節屈曲角度は小さく,椅子座位で屈曲筋力の評価を行った場合には,筋力が低く評価される可能性が高い.
- 高知リハビリテーション学院の論文
- 2012-03-31
高知リハビリテーション学院 | 論文
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