実技課題におけるペア学習の有効性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では,学生を対象として2年次身体障害評価学(以下,評価学)にペア学習を導入し,実技課題に対するペア学習の有効性を検討した.ペア学習は正規の授業時間以外の時間を利用し実施した.対象は4年制の作業療法士養成校における2年生30名(男性 : 14名,女性16名,年齢19.6±0.8歳)中,自主的にペア学習に参加した学生14名(男性 : 6名,女性8名,平均年齢19.8±1.1歳)である. ペア学習は週に1回50分間実施した.評価学の課題を担当教員が作成し,8回実施した.ペア学習の有効性を測定するために,出席回数と評価学の定期試験結果との関連と学習方略の変化を検討した.学習方略の検討には,質問紙Motivated Strategies for Learning Questionnaireを用いた.その結果,ペア学習への出席回数と定期試験結果との間に有意な相関を認め(r=0.69),学習方略においても全体的に有意な向上を示した(p<0.05). これらのことより今回実施したペア学習は,実技課題に対して有効な学習方法と考えられた.
- 高知リハビリテーション学院の論文
- 2012-03-31
高知リハビリテーション学院 | 論文
- 在宅における脳卒中患者の閉じこもりに関連する要因解析 : 自力で外出可能な患者の検討
- 在宅における女性脳卒中患者のうつ状態の特徴 : 心理的・社会的要因を中心に
- 痴呆老人におけるレーブン色彩マトリックス検査成績と作業活動との関係
- 徒手抵抗感の妥当性 : 筋力の実測値フィードバック施行の効果
- 立ち上がり直後の重心動揺に関する研究 : 手すりの設置及び使用方法での検討