固定用ベルトを使用した等尺性膝伸展筋力測定方法の検討 : 試行回数と非測定側下肢支持の影響
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概要
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本研究では,より正確な膝伸展筋力測定方法を確立することを目的として,筋力測定試行回数と非測定側下肢の接地条件の違いが測定値に与える影響について検討した.対象は,健常成人25名の両下肢,計50脚である.まず等尺性膝伸展筋力測定を非測定側下肢が台上に接地した状態で左右4回実施した.次に日を変えて,非測定側下肢を接地させない条件で筋力測定を3回実施した.測定回数内の膝伸展筋力最大値を採用した場合,測定回数が多くなるにつれ,有意に最大値は大きくなった.右脚・左脚とも,1-4回目の最大値と1回目測定値,1-2回目最大値間に有意な差を認めた.1-3回目の最大値を採用した場合,下肢接地時の膝伸展筋力値は右脚48.2±12.0kgf,左脚46.9±13.9kgf,非接地では右脚41.3±11.9kgf,左脚39.6±12.2kgfであり,両脚ともに有意差を認めた(p<0.01).以上のことから,最大値を得るためには非測定側下肢を接地させた条件で,3回の試行が望ましいものと考えられた.
- 高知リハビリテーション学院の論文
- 2010-03-31
高知リハビリテーション学院 | 論文
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