股関節外転運動とExercise-Bandの抵抗力について
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概要
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股関節外転運動中のExercise-Bandの抵抗力を測定するとともに,抵抗力に影響を与える因子について検討した.対象は,健常成人33名(年齢39.3±11.9歳)である.Exercise-Bandには,酒井医療社製MEDIUM(青)とHEAVY(オレンジ)を2種類の長さで用いた.仰臥位で両大腿遠位端にExercise-Bandを装着して外転運動を行った際にExercise-Bandと大腿側面の間に生じる圧迫力を計測し,それを抵抗力とした.Exercise-Bandの長さ40cm,30cmの順に抵抗力は,青が2.1±0.3kgf,3.3±0.3kgf,オレンジが2.7±0.4kgfと3.8±0.5kgfであった.Exercise-Bandの種類,長さの違いによって抵抗力には有意差を認めた(p<0.01).各Exercise-Band抵抗力と両側大腿幅,股関節外転筋力,大腿周径などの身体的因子間には有意な相関を認めなかった.以上のことから,Exercise-Bandは対象者の身体的因子に影響を受けることなく一定の抵抗力を負荷できるものと考えられた.
- 高知リハビリテーション学院の論文
- 2010-03-31
高知リハビリテーション学院 | 論文
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