脳性麻痺1症例に対するボツリヌス治療の経時的評価 : 遊び場面における坐位姿勢及び上肢機能について
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概要
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ボツリヌス毒素を施注したアテトーゼ型脳性麻痺一症例に対して,坐位姿勢及び上肢機能への影響を明らかにすることを目的に施注前後での評価を行った.評価は他動的関節可動域測定,車椅子坐位およびErhardt発達学的把持能力評価を用いた上肢機能評価,カナダ作業遂行測定を実施した.結果,車椅子坐位において全身の伸展パターンの出現が減少し,姿勢保持において改善がみられた.また,上肢の関節可動域の拡大,リーチ動作や把持形態の変化,上肢操作時の身体誘導が容易になるなどの効果が認められた.反面,頭頸部前屈位をとることが多く,目と手の協調が困難になった.ボツリヌス治療における効果を活動場面につなげるためには,坐位姿勢への介入に加え新たな運動パターンの獲得も重要である
- 高知リハビリテーション学院の論文
- 2007-03-31
高知リハビリテーション学院 | 論文
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