独歩自立に必要な膝伸展筋力水準:10年間の調査期間中における変化
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概要
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この調査の目的は独歩に必要な膝伸展筋力水準について検討することである.等速性膝伸展筋力と歩行自立度を,10年間486人の運動器疾患のない高齢入院患者において測定した.独歩の自立割合は膝伸展筋力の低下にしたがって低値を示した.同一筋力水準における独歩の自立割合は前半データ(107例)と全体データ(486例)の間で有意差を認めなかった.10年間の中で,独歩が自立していた症例の膝伸展筋力下限値は,0.54Nm/kgであった.膝伸展筋力が0.90Nm/kgを上回るほとんどの症例で院内独歩が自立していた.
- 高知リハビリテーション学院の論文
- 2002-03-31
高知リハビリテーション学院 | 論文
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