言語性LDを呈した1症例について:標準失語症検査,失語症構文検査を用いた評価分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
学習障害が疑われる1症例(CA8:5)について,WISC-3,K-ABC ,ITPA を実施した.その結果,言語性学習障害であると考えられた.また,言語性能力について,詳しく分析するために標準失語症検査,失語症構文検査を用い,評価分析を試みた.標準失語症検査では,聴理解,読解共に長い文の理解が困難であると考えられ,聴覚的短期記憶のみでなく,文法処理能力に問題があることが示唆された.その為,失語症構文検査を行なった結果,理解方式は意味ストラテジーであり,助詞の理解が困難であると考えられた.以上のことから,言語性学習障害のより詳しい症状をとらえる為に,WISC-3,K-ABC ,ITPA に加え,標準失語症検査と失語症構文検査が有効であると考えられた.
- 高知リハビリテーション学院の論文
- 2001-03-31
高知リハビリテーション学院 | 論文
- 在宅における脳卒中患者の閉じこもりに関連する要因解析 : 自力で外出可能な患者の検討
- 在宅における女性脳卒中患者のうつ状態の特徴 : 心理的・社会的要因を中心に
- 痴呆老人におけるレーブン色彩マトリックス検査成績と作業活動との関係
- 徒手抵抗感の妥当性 : 筋力の実測値フィードバック施行の効果
- 立ち上がり直後の重心動揺に関する研究 : 手すりの設置及び使用方法での検討