新潟県の縄文時代中期土偶
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概要
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新潟県の縄文時代中期を対象に各遺跡の土偶出土点数を集計し、動作を造形するなどした多様な土偶が、112遺跡1204点あまり存在することを明らかにした。そのうち57遺跡882点について、出土部位の偏りや表現の違いを遺跡単位に数量で把握した。結果、土偶の出土数量は遺跡間の格差が著しいが、各遺跡で出土部位に偏りはほとんどない。個体を構成する部位の中で胴体のように、ヒト形の最小要素をとどめて残存していたようすが推察された。縄文時代中期約1000年間の中で、土偶の稀少性はきわめて高いが、同時に多様な観念に関わって生産消費された道具と解釈される。
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