越後のサイノカミ行事とサイノカミ(1)
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概要
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小年あるいは小正月、県内各地でサイノカミ・ドウロクジンなどと呼ばれる火祭り行事がおこなわれる。一方、集落の出入り口あるいは道の三叉路、橋の袂などに道祖神と書かれてもサイノカミ、ドウロクジン等とよばれる石造物が県内各地に建立されている。石造物は文字碑だけでなく、男女二体が彫られている双体道祖神とよばれる石造物が県内各地に建立されている。サイノカミ・ドウロクジンの火祭り行事の時にも、男女に見立てた塔を作る地、あるいは臨時に男女一対の像を作る地がある。ここでは、ドウソジン・ドウロクジン・サイノカミなどとよばれる信仰の源流を探る。In many parts of Niigata prefecture,fire festivals called Sainokami or Dorokujin are held at 15th January. The same names are applied to the stone deities situated at the village entrances, 3-way crossings or beside bridges,and these stone figures include male-female figures.Also at the fire festivals, there are some regions where towers assumed as a male and a female are built or a male-female figure is made.This article attempts an insight into the origins of these beliefs in Sainokami,Dorokujin or Dosojin.
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新潟県立歴史博物館 | 論文
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