7種類の接着剤で製造した木材保存剤処理スギ集成材の接着耐久性評価
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概要
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スギ集成材を7種類の接着剤で製造した後、それぞれに銅・アルキルアンモニウム化合物系木材保存剤を加圧注入し、屋外ばくろに供して接着耐久性を評価した。せん断試験の結果、変成酢酸ビニル樹脂エマルジョン型接着剤で製造した集成材では、ばくろ3年後以降せん断強度のばらつきが大きくなり、せん断強度および木部破断率ともに低い値を示す試験片が出現した。また試験体の上部水平面(ばくろ面)に近い最上部接着層で、せん断強度および木部破断率が低下した。それ以外の接着剤で製造した集成材のせん断強度および木部破断率は、ばくろ期間の増加に伴い緩やかに低下し、接着剤の間で差は見られなかった。水性高分子イソシアネート系樹脂接着剤の1つで、最上部接着層の木部破断率が低下したものの、同部位でのせん断強度の低下は顕著ではなかった。
- 奈良県森林技術センターの論文
- 2008-03-00
奈良県森林技術センター | 論文
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