クルマエビに施した外肢切込み標識の有効性
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概要
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クルマエビ(Marsupenaeus japonicus)に対する有効な標識方法として,これまで尾肢完全切除法(片側外肢と内肢の完全切除)が広く用いられてきた。本稿では,作業がより簡便な標識方法として,外肢縦切り標識のように外肢の外側半分を切り落とすのではなく,切込みのみを入れる方法による標識の有効性について検討した。平成16年9月30日,200尾に左外肢縦切り標識,50尾に新しい標識「左外肢切込み標識」を施し,その後,10月27日(飼育27日)および12月7日(飼育68日)に尾肢の再生状況の観察と標識判別が可能かどうかの検討を行った。外肢に切込みを入れるという新しい標識方法は,大量標識放流を実施する上で外肢縦切り(切落し)標識と比較して作業性が高いこと,標識を施した後に外肢外側が脱落しても歪な形状に尾肢が再生するため判別が容易であることなど,有効性が確認された。
- 兵庫県立農林水産技術総合センターの論文
- 2006-12-00
兵庫県立農林水産技術総合センター | 論文
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