兵庫県東播磨地域におけるウチムラサキの生息状況
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概要
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兵庫県東播磨沿岸海域のウチムラサキ資源を増殖させるため,生息状況を把握するため,漁業者への聞き取り調査を実施した。本報では,この聞き取り調査と漁獲統計資料から推定したウチムラサキの生息状況について報告するとともに,減少要因について考察した。聞き取り調査から,東播磨地域のウチムラサキは,かつて明石市林から加古川市別府町にかけての沿岸の水深10m以浅の海域に主に生息していたことがうかがわれる。1)潮流が速く,2)底質が砂・砂礫の水深10m以浅で,3)流入河川の影響を受けない海域が,ウチムラサキの生息に適していると考えられる。ウチムラサキの生息数は2段階の経過をたどって減少したと考えられる。第1段階は海面埋め立てによる生息海域の減少が原因であることはほぼ間違いない。第2段階の原因は明らかではない。
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