兵庫県におけるソデイカ釣り漁法の変遷
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概要
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兵庫県但馬地域におけるソデイカ釣り漁法について,漁法の開発過程と変遷を整理した。1960年代初期に,竹竿,30-60mの釣り糸,生鮮餌を用いた夜間の一本釣り漁業が地域的に開始された。1967年に,より効率的な漁獲を目的として延縄式と立縄式の諸漁法が導入された。その後,多くの試行錯誤を経て1960年代後期には日中操業の「樽流し立縄漁法」が確立された。漁具漁法の主要な改良は1980年代には完了していたため,1990年代以降のソデイカ来遊資源の高水準期を迎えるにあたり,漁獲努力の迅速かつ効率的な投入が可能になったと考えられた。これらの漁法は,日本海の各沿岸海域や,沖縄,鹿児島,東京(小笠原)の島嶼部でも広く導入されることとなった。
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兵庫県立農林水産技術総合センター | 論文
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