環境調和型アユ増殖手法開発事業
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概要
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アユの資源管理を進める上で、藻類の現存量と日間増殖量(増殖量)の関係、ある期間中の1m2あたりのアユの平均現存量と1個体あたりの成長率の関係について検討した。藻類の採取は、那珂川水系荒川と利根川水系鬼怒川に設定した試験区間内の2定点において、2004年の5~9月のそれぞれ連統する2日間行った。藻類現存量と増殖量の調査期間中の両者の関係は負の2次曲線に近似し、これを用いて1日あたりの平均増殖量が推定できることが知られているが、昨年度に引き続き今年度も両者の関係を有意な2次曲線で表すことはできなかった。アユの平均現存量と成長率の関係は負の直線関係にあり、これを用いて調査区間内の適正生息尾数を推定できることが知られているが、両試験区間とも今年度も両者の関係を有意な負の直線で表すことはできなかった。
- [栃木県水産試験場]の論文