スギ異樹種集成材を用いた門型ラーメン架構の水平加力試験
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概要
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国産スギ材とカラマツおよびベイマツ材を組合せた異樹種集成材を作製し、一般住宅でのラーメン構造としての利用の可能性を検討するために、これらの集成材を用いた門型ラーメン架構の水平加力試験および柱梁接合部および柱脚接合部のモーメント加力試験を行った。幅120mm、厚さ300mmのカラマツ・スギ異樹種集成材を用いた高さ2730mm、スパン3460mmの門型ラーメン架構の水平加力試験では、短期許容せん断耐力は見かけの変形角が1/120rad時の値で決定される15。4kNであった。門型ラーメン架構の短期許容せん断耐力より求めた壁倍率相当値は2。3倍となり、門型ラーメン架構は壁倍率2。0倍の二つ割り筋かい耐力壁および壁倍率2。5倍の合板張り耐力壁と同等の耐震性を有していた。柱梁接合部および柱脚接合部のモーメント加力試験の強度特性を用いて門型ラーメン架構の解析を行った結果、モーメント加力試験より得られた強度特性と良く一致した。これより、門型ラーメン架構の耐力および変形状態は、柱梁接合部と柱脚接合部のそれぞれの強度特性より予測可能であった。
- 奈良県森林技術センターの論文
- 2012-04-00
奈良県森林技術センター | 論文
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