ペレット加工したトウモロコシホールクロップの飼料特性と泌乳牛における利用性
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概要
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ペレットに加工したトウモロコシホールクロップ(CWCP)について,ヤギを用いて成分消化率と栄養価を測定するとともに(試験1),CWCPが飼料全体の15%(乾物比)となるように濃厚飼料の一部を代替した際の泌乳中期・後期牛における消化性,窒素出納および乳生産を調べた(試験2)。試験1より,CWCPの成分消化率は,粗タンパク質を除きCSに比べて有意に高く,その可消化養分総量は78。4%で濃厚飼料と同等であることが示された。試験2の結果,CWCPで濃厚飼料の一部を代替しても,飼料の成分消化率は粗脂肪を除いて対照飼料と差がなく,窒素出納および乳生産にも有意な影響は認められなかった。これらの結果から,トウモロコシホールクロップをペレットに加工すると栄養価が向上して,泌乳牛への給与では飼料乾物中15%程度の一部濃厚飼料と代替できることが示された。
- 日本草地学会の論文
- 2012-07-00
日本草地学会 | 論文
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