異なる昼温および夜温がズッキーニの雌花形成に及ぼす影響
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概要
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栽培温度の違いがズッキーニの雌花形成に及ぼす影響を,自然光型人工気象装置を用いて調査した。夜温処理区における最大葉長および雌花数は,全処理区で同水準の増加を示し有意差はなかったが,総花数は夜温が上がるにつれ増加した。その結果,雌花率は低夜温(10℃)区および中夜温区(20℃)に比べて高夜温区(30℃)で有意に低下し,低・中夜温区ではほとんど差はなかった。開花率は低夜温区で最も高く,続いて中夜温区となり,高夜温区では全く開花しなかった。着果率は低夜温区および中夜温区では有意な差でなかったものの,中夜温で高まる傾向を示した。高夜温区では雌花の開花が認められず,着果率は0%であった。昼温処理区における最大葉長は,低(20℃)および中昼温区(25℃)に比べて高昼温区(35℃)で短くなった。総花数は,中昼温区および高昼温区で有意に増加したが,雌花数および雌花率は全処理区間で有意差は認められなかった。これらの結果から,ズッキーニの雌花形成に及ぼす栽培温度の影響は,夜温30℃では雌花率の低下と雌花の開花を著しく抑制すること,昼温は雌花形成に大きな影響を与えないことが判明した。
- 2012-07-00
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