北東北地域におけるフェストロリウム(×Festulolium Braunii)品種「東北1号」の栄養収量および永続性からみた最適刈取り体系
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概要
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フェストロリウム新品種「東北1号」の北東北地域における栽培・飼料栄養特性を通年的に解明し,最適刈取り体系を提示するために,1番草刈取り日および2番草刈取り日までの日数が飼料成分およびTDN収量におよぼす影響を3年間調査した。1番草サイレージのTDN含量は刈り遅れに伴い0。6ポイント/日の割合で低下したが,この低下割合はオーチャードグラスと同等なことがうかがわれた。年間TDN収量は1番草の刈取り日に影響を受け,1番草を5/28に,2番草を8/1に,3番草を10/2に刈取る体系で,利用3年間は約1t/10aの生産性を維持できた。この刈取り体系で得られる1-3番草のCP含量は11。3-14。7%で,また,年間を通しての消化性はオーチャードグラスよりも高いことが示唆された。また,1,3番草に関してはTDN含量が60%以上の値を示し,高品質の粗飼料生産が可能であった。
- 日本草地学会の論文
- 2012-04-00
日本草地学会 | 論文
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