農業政策の評価のための応用一般均衡モデルの構造
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概要
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2000年代に入り,農家の戸別所得補償やストックマネジメントといった新しい政策が導入される中,これら農業政策を評価するため、現実の状況を再現でき,経済理論と整合性の高いモデルが必要と考えられる。本研究の目的は,日本の農業政策の評価のために開発した応用一般均衡モデルの構造を詳細に説明することにある。このモデルの特徴は,第1に,農業生産において重要である農地を生産要素として考慮するとともに,農地と他の生産要素(労働,資本)の代替の弾力性が限定的であるという実証研究の結果を考慮したモデル構造としていること,第2に,人間生活にとって欠かすことのできない食料消費と他の財・サービスの消費の代替性が低いことや,消費において守られるべき最低限の水準があることを考慮した消費構造としていること,第3に,資本の蓄積過程を通じた農業生産の変化を評価するため,逐次動学体系になっていること,等である。このモデルを用いることにより,農業政策の影響を価格と生産の両面から,時系列的に見ることが可能となる。
- 農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所の論文
- 2012-03-00
農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所 | 論文
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