山口県小野湖産コイ科魚類モロコGnathopogonの筋肉タンパク質遺伝子型によって分けられる3 型間に形態的差異はあるか
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概要
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山口県の小野湖(厚東川ダム湖)に生息するコイ科魚類のモロコGnathopogon集団は,西日本の小川に生息するタモロコG。elongatusと琵琶湖から移植された沖合性でプランクトン食性のホンモロコG。caerulescensとの雑種群と考えられている。筋肉タンパクをコードする遺伝子座Prot-3*において,タモロコは対立遺伝子*aに,ホンモロコは*bにほぼ固定されているが,小野湖産のモロコ集団の遺伝子型には,それらのホモ接合体aaおよびbbのほかにヘテロ接合体abが存在することが分かっている。このたび,小野湖産モロコ集団の各遺伝子型間で形態学的比較を行ったところ,計測形質にも係数形質にも差異がなく,本集団が両種の雑種群であることを裏付けた。
- 水産大学校の論文
- 2012-02-00