イチゴ栽培施設に放飼した遺伝的に飛翔能力を欠くナミテントウ(飛ばないナミテントウ)の行動特性
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概要
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効果的な放飼法を検討するため,アブラムシ発生状況が異なるイチゴ栽培施設内における,放飼した飛ばないナミテントウ成虫及び幼虫の移動・分散を調査した。1。アブラムシ少発生時において,飛ばないナミテントウ成虫は放飼した畝内に留まる傾向が高く,分散距離は1日あたり約1mであった。2。飛ばないナミテントウ成虫はアブラムシの発生状況に関係なく,放飼後すみやかに畝内を移動・分散する傾向がみられた。3。飛ばないナミテントウ幼虫はアブラムシが一様に発生している状況(約50頭/株)では放飼7日後までに放飼株から移動したが,アブラムシが局所発生している状況(120株のうち特定の5株に約130頭/株程度発生)でアブラムシ発生株に放飼した場合は,放飼株外に移動・分散しにくい傾向がみられた。
- 兵庫県立農林水産技術総合センターの論文
- 2012-03-00
兵庫県立農林水産技術総合センター | 論文
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