利用放棄したセンチピードグラス(Eremochloa ophiuroides (Munro) Hack.)草地の植生推移
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概要
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播種造成したセンチピードグラス放牧草地が確立した後に放牧利用を放棄し,その後の植生の推移と埋土種子について調査することにより,利用放棄後のセンチピードグラス草地の植生推移を明らかにした。一度確立したセンチピードグラス放牧草地においても,放牧を中止して利用放棄することにより,センチピードグラスは衰退し5年程で消失する可能性が高く,また8年程度放牧利用しても,この期間にセンチピードグラスが埋土種子となる可能性は低いことが明らかとなった。したがって,放牧利用を目的にセンチピードグラスを導入しても,日本在来植生を攪乱する可能性は小さいといえる。しかしながら,長期の放牧利用については,今後も推移を追跡する必要はあると考える。
- 日本草地学会の論文
- 2012-01-00
日本草地学会 | 論文
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