バキュロウイルス感染細胞におけるアポトーシス誘導とバキュロウイルスによる抗アポトーシス応答
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概要
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一般に,ウイルス感染細胞におけるアポトーシス誘導には2つの意義があると考えられている。1つは,感染初期に感染細胞が主導するアポトーシスで,このアポトーシスは,ウイルス増殖を阻害して,個体内でウイルス感染が拡大することを防ぐ役割を果たしていると考えられている。もう1つのアポトーシスは,ウイルス増殖が十分に行われた感染後期に,ウイルスが主導するアポトーシスで,このアポトーシスは,個体内での感染の拡大を促進する役割を果たしていると考えられている。本稿では,細胞がバキュロウイルスの感染をいち早く感知して発動する感染初期のアポトーシスと,これに対抗してウイルスが発動する抗アポトーシス応答を中心に,私たちの研究成果を交えながら紹介する。
- 日本蚕糸学会の論文
- 2011-12-00
日本蚕糸学会 | 論文
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