平成21年度豚肉質を改良する種豚(ボーノブラウン)と飼料を組み合わせた生産現場実証試験成績
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概要
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本試験は、日本農産工業株式会社中部支店との供同研究により、岐阜県内の養豚生産農場において、豚肉の筋肉内脂肪含量を増加させる能力をもつデュロック種豚(以下、ボーノブラウン)を止め雄にして生産された三元肉豚に対し、豚肉の筋肉内脂肪含量を増加させ、ドリップロスを低減させる効果を付与した飼料(以下、試験飼料No。2)又は、豚肉のドリップロスを低減させる効果を付与した飼料(以下、試験飼料No。3)を給与し、発育、枝肉成績及び肉質に及ぼす影響を検討した。その結果、1。ボーノブラウンを用いて生産した肉豚の肥育後期に試験飼料No。2を給与すると、出荷日齢は、従来の飼料を給与した肉豚に比べ約10日~15日遅延した。一方、試験飼料No。3の給与は、出荷日齢に影響を及ぼさなかった。2。ボーノブラウンを用いて生産した肉豚の肥育後期に試験飼料No。2又はNo。3を給与して得られた豚肉は、一般流通豚肉に比べて、ロース肉のドリップロスが40~67%に低減し、背脂肪内・外層融点が3。7℃~4。7℃低くなった。3。ボーノブラウン、試験飼料No。2又はボーノブラウン+試験飼料No。2の筋肉内脂肪含量増加効果は、それぞれ、+1。2ポイント、+0。8ポイント及び+3。0ポイント程度であると推察された。
- 岐阜県畜産研究所の論文
- 2011-07-00
岐阜県畜産研究所 | 論文
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