体外受精卵の雌雄判別技術の確立
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概要
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乳用牛における雌判別体外受精卵(体外胚)の効率的な生産を目的に細胞吸引法(吸引法)による性判別体外胚の生産効率について検討した。その結果、媒精後6日目(媒精日=0日目)の桑実期以上胚の細胞を吸引しても、対照区と比べ、その後の胚発生には影響はなかった。また、吸引法において、吸引前の桑実期以上胚のステージ・ランク別脱出中以上胚盤胞率では、早いステージ(桑実期胚)、低いランク(Cランク)胚での発生率が低かった。さらに15個の桑実期~初期胚盤胞期胚を吸引法により細胞採取・性判別(LAMP法)した結果、判別率は100%(15/15)であった。以上のことから、体外胚での性判別のための吸引法は早いステージ(桑実期胚)、低ランク(Cランク)胚の使用を避けることで、雌判別体外胚の生産技術として実用可能であると考える。
- 石川県畜産総合センターの論文
- 2010-07-00
石川県畜産総合センター | 論文
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