長期不受胎供卵牛におけるリハビリ放牧の取り組み
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概要
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長期不受胎供卵牛3頭でリハビリ放牧を実施した。明瞭な自然発情がなかった場合には膣内留置型プロジェステロン製剤(CIDR)とエストラジオール(E2)、プロスタグランジンF2a類縁体製剤(PG)を組み合わせた方法(CIDRショートプログラム)により発情誘起し、人工授精(AI)を行った。放牧期間において、全頭で体重の減少及びボディコンディションスコア(BCS)の低下があり、肥満の改善が認められたが、改善の程度の最も大きい1頭(体重の10%以上の減少、BCS7から5)で受胎した。他の2頭は、体重の減少及びBCSの低下が軽度であり(体重の5%未満の減少、BCS7から6)、受胎しなかった。繁殖生理機能の回復が不十分であったことが、不受胎の一因として考えられた。今後、放牧中の飼養管理や体重コントロールの更なる検討が必要であると思われる。
- 奈良県畜産技術センターの論文
- 2011-07-00
奈良県畜産技術センター | 論文
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