水稲新品種「山形95号」の育成
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概要
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「山形95号」は,1998年に山形県立農業試験場庄内支場(現:山形県農業総合研究センター水田農業試験場)において,いもち病圃場抵抗性が強く,食味が優れる次期主力品種の育成を目標に,「山形59号」を母,「奥羽366号」(後の「ひゅらひかり」)を父にして人工交配を行い,選抜・育成した品種である. 本品種は,本県では"中生の晩"に属し,「はえぬき」と比べて,玄米千粒重が大きく,収量性が高い.障害型耐冷性が"極強"で,いもち病圃場抵抗性が葉いもち・穂いもちともに"強"であることと,「はえぬき」並の良食味を併せもつ点が最大の長所である. 山形県における適応地帯は平坦地域で,本県のさらなる良食味米の安定生産と,特別栽培・有機栽培の拡大を目指し,2010年に山形県水稲奨励品種(認定品種)に採用された.
- 山形県農業総合研究センターの論文
- 2011-03-00
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