抵抗性リュウキュウマツの育種選抜
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概要
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沖縄県森林資源研究センターでは、1997年~2004年までに林木育種センタ一九州育種場の協力を得て、嵐山に自生している成木に対してマツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus xylophilus) (以下、線虫)を強制接種し、その生存木を抵抗性候補木として選抜している。しかし、線虫の強制接種による選抜方法は労力がかかること、遺伝的な多様性が期待できないことから、2002年からは沖縄本島内の激害地において生存している個体も抵抗性候補木として選抜している。しかし、激害における生存木については、線虫が樹体内に侵入したか明らかでないため、生存している理由が抵抗性によるものか不明である。そのため、激害林の生存木から選抜した個体が、線虫の強制接種により選抜した個体と同程度の抵抗性を有しているか確認する必要がある。そこで、線虫の強制接種により選抜した個体から得られた自然交配家系(以下、強制接種選抜家系)と激害地で選抜した個体から得られた自然交配家系(以下、激害地選抜家系)および種子採取事業で採取された精英樹(混合家系)に対して線虫譲種検定を行い、抵抗性の程度について検討した。
- 沖縄県森林資源研究センターの論文
- 2006-00-00
沖縄県森林資源研究センター | 論文
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