比内鶏の遺伝的多様性の調査
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概要
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比内鶏の遺伝的多様性を明らかにするため、秋田県農林水産技術センター畜産試験場(以下、「秋田畜試」) で維持している比内鶏集団と秋田県声良鶏・比内鶏・金八鶏保存会(以下、「保存会」) の比内鶏集団について、マイクロサテライトマーカー24座位を用いて、両集団の遺伝的多様性を調査した。その結果、秋田畜試集団では、24マーカー座位全てにおいて多型性を示す一方、保存会集団では23マーカ一座位が多型性を示し、1座位は単型性であった。1座位当たりの平均対立遺伝子数は、秋田畜試集団が3.67個、保存会集団が3.58個、平均ヘテロ接合率は、秋田畜試集団が0.439、保存会集団はO.385であった。これらの結果から、保存会の比内鶏は維持集団の規模が試験場に比べて小さいため、遺伝的多様性が失われる傾向にあることが示唆された。また、秋田畜試と保存会の比内鶏集部間の遺伝距離はO.104であり、同一の集団から分化した遺伝的に非常に近い集団であることが示唆された。
- 秋田県農林水産技術センター畜産試験場の論文
- 2006-08-00
著者
-
高橋 秀彰
農林水産省農業生物資源研究所
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力丸 宗弘
秋田県農林水産技術センター畜産試験場
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高橋 秀彰
農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所
-
高橋 秀彰
岩手県畜産試験場肉牛部
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高橋 秀彰
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構・畜産草地研究所
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