黒ボク土水田に連用する有機物の違いが水稲の窒素吸収パターンと収量構成要素に違いをもたらす
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概要
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黒ボク土水田において,堆肥または稲わらを25年間連続施用し,水稲の生育収量および土壌埋化学性への影響を調査した.その結果,堆肥または稲わらを連用することで,窒素無機化量, 土壌の可給態リン酸含量および交換性カリウムの増加がみられた.また,有機物連用により精玄米重は増収した.堆肥を連用した場合は穂数が,また稲わらを連用した場合は一穂籾数が増加した.この違いは,堆肥連用では主に幼穂形成期までの窒素供給量が増加し,稲わら連用では出穂前の窒素供給量が増加し,体内のカリウム濃度が高くなる事によってもたらされたと考えられた.
- 栃木県農業試験場の論文
- 2011-03-00
栃木県農業試験場 | 論文
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