カキ '中谷早生' への環状剥皮と針金結縛処理が生理落果および果実品質に及ぼす影響
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概要
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1. '中谷早生' 6年生の主幹 (または主枝) の基部へ4月14日,5月14日 (開花期),6月13日に幅3 mmの環状剥皮を行い,φ 3.0 mmの針金で結縛処理を行った。6 月25日に針金結縛を除去した結果,4月14日と5月14日処理で生理落果率が低い傾向が見られ,4月14日処理で1果平均重が大きくなり,果皮色のカラーチャート値も高くなる傾向がみられた。 2. '中谷早生' 6年生の主幹 (または主枝) の基部へ4月14日,5月14日 (開花期),6月13日に行った環状剥皮と針金結縛処理 (φ 3.0 mmの針金使用) では処理時期が早いと翌年は新梢が短くなる傾向がみられた。 3. '中谷早生' の主枝 (または亜主枝) 基部へ5月14日 (開花期) に環状剥皮を行い,針金結縛期間10日から30日の処理 (φ 2.5 mmの針金使用) を行った結果,生理落果率が低くなり,結縛期間が長いほど果実重が大きく着色が促進された。なお、環状剥皮部は針金結縛除去後10日から20日で癒合した。 4. '中谷早生' の強勢樹に5月中旬に環状剥疫を行い,30日間の針金結縛処理 (φ 2.5 mmの針金使用) を行った結果,生理落果が抑制され,果実重が大きくなり,着色が促進されて糖度が高くなった。一方,弱勢樹では生理落果は抑制されたが,果実重,着色及び糖度は無処理と差がなかった。
- 和歌山県農林水産総合技術センターの論文
- 2011-03-00
和歌山県農林水産総合技術センター | 論文
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