新潟県沿岸域におけるヤナギムシガレイの年齢と成長及び産卵について
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概要
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(1) 2003年9月~2006年3月に新潟県沿岸域で捕獲された3,580個体を用いて年齢と成長の関係及び産卵にかかわる知見を得ることを目的とした。(2) 透明帯及び不透明帯はそれぞれ1年に1回形成され,輪紋は5月以降に形成されると推察された。(3) 雌雄別にvon Bertalanffyの成長式を求めた。その結果雌雄の成長差は3歳魚から顕著になり,雌は雄より最大体長が大きく,寿命も長いことが示唆された。また,本調査で得られた成長式から計算した満年齢時の体長は,全ての年齢で京都府の結果を上回り,福島県の結果を下回っていた。(4) 雌は130mm以上で約7割,雄は120mm以上で、約8割が成熟していた。雌雄とも満2歳以上で再生産に寄与するものと考えられた。(5) 生殖腺指数(GSI)の推移から,産卵盛期は1月下旬から2月と推察された。
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