那須野ケ原地域における間伐材搬出作業の機械化による生産性・コスト改善の可能性(II)
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概要
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那須野ヶ原地域に属する那須塩原市のA森林組合(従来型作業)ならびに那須町のB森林組合(機械化作業)を対象に間伐材搬出作業の調査を行い、機械化による生産性・コスト改善の可能性について分析した。作業調査のデータをもとに、従来型作業地である調査地①(初回間伐)、②(第2回間伐)において間接費を加えた支出を試算したところ、調査地①では従来型作業、調査地②では施業面積0.8ha以上であれば機械化作業の方が低コストとなったが、収支は両調査地ともマイナスとなった。ただし、栃木県における現状の間伐補助金額を加えると、調査地①は従来型作業で施業面積O.5ha以上、調査地②は機械化作業で施業面積3.1ha以上であれば収支プラスとなった。さらに、那須野ヶ原事業の目標である残材土場渡し1,000円/m3が実現され、自家労働などにより残材を土場まで搬出することができれば、調査地①では従来型作業で施業面積O.4ha以上、調査地②では機械化作業で施業面積2.5ha以上であれば収支プラスになると試算された。
- 宇都宮大学農学部の論文
- 2011-03-00
宇都宮大学農学部 | 論文
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