水産学における学術論文のベンチマーク評価--ベンチマーク評価のための対象機関の選定
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概要
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我が国における第3期科学技術基本計画(平成18年3月28日閣議決定)ならびに現在検討中の第4期科学技術基本計画においては,国際ベンチマークの必要性が強く謳われているが,我が国の水産研究期間ではこれまで国際ベンチマーク調査の報告はない。そこで水産総合研究センターを含む各国の水産関係機関の特徴を把握し,ベンチマーク評価を行うために学術文献データベースを用いた調査を実施した。Web of Scienceにより水研センターの2000~2009年の発表論文数を調べ,水研センターにおける論文数上位5国際誌を用いて,各機関における順位と論文数を基に比較対象機関を選定した。さらに水研センターの研究分野別論文数から,上位12分野について比較対象機関における各分野の割合から各機関の特徴を比較した。上位3分野(水産学,海洋・淡水生物学,海洋学)について論文数とh-indexの関係を比較することで,各機関の特徴を抽出した。水研センター2000~2009年の発表論文数は2,678報であった。論文数上位5国際誌による比較から,IFREMER(フランス海洋開発研究所),IMR(ノルウェー海洋研究所),DFO(カナダ漁業海洋省),NOAA(アメリカ海洋大気局),INRA(フランス国立農学研究所),CSIC(スペイン国立研究協議会)が水研センターとの比較可能機関として選ばれたが,これらの機関と比較すると,水研センターの論文は水産学に集中していた。論文数とh-indexとの関係はばらつきのある正相関を示しており,プロットの位置から見ると水研センターは標準的なパフォーマンスを示していた。
- 水産総合研究センターの論文
- 2011-01-00
水産総合研究センター | 論文
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