遺伝子技術を活用した豚の改良育種の試験研究
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概要
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これまで体型や増体などの表現型によって選抜されてきた種豚について、その指標に遺伝子技術(QTL情報)を加えることによってより効率的な育種改良が期待できる。そこで所内飼養豚および導入したデュロック種種豚計28頭についてMx1遺伝子(抗病性に関与),FSHR遺伝子(産子数に関与),Tubby遺伝子(筋肉内脂肪含量に関与)のそれぞれの遺伝子型を調査したところMx1遺伝子型とFSHR遺伝子型は多型性が低かった。Tubby遺伝子型はAA型(脂肪蓄積型)5頭,AG型13頭,GG型(脂肪非蓄積型)10頭でAA型を作出していくことが可能であることが判った。これらの供試豚を交配して生産されたデュロック種子豚58頭および三元交配豚23頭を肥育し,産肉性および筋肉内脂肪含量等の肉質検査を実施したが遺伝子型による差は認められなかった。また,Tubby遺伝子型の判明している当所飼養のデュロック種種雌豚にアメリカIBS社より輸入した凍結精液3頭分を交配して生産した子豚のTubby遺伝子型はそれぞれAA型1頭,AG型11頭,GG型8頭で輪入精液によってもそれぞれの遺伝子型を作出していくことが可能であることが判った。
- 茨城県畜産センターの論文
- 2011-10-00
茨城県畜産センター | 論文
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