異なる整房の方法がブドウ'マスカット・ベーリーA'の摘粒作業の省力化と果実品質に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ブドウ'マスカット・ベーリーA'を整房、摘粒方法の異なる5つの調査区を設け、摘粒に要する時間、収穫後の果実品質に及ぼす影響を調査した。果房は無核果生産のために開花前に、ジベレリン100ppm、ストレプトマイシン200ppm、ホルクロルフェニュロン0.5ppmを、開花後にジベレリン100ppmを処理した。1房重は、車数が多く摘粒をしない区で最も大きかった。車数が13の区と比べて10の区で1粒重は大きく、1果粒当たり種子数が多かった。また、車数を10にした区では車を切除した間隙が目立ち、外観品質が悪くなり、価格を下げる要因となった。糖度は慣行の対照区が最も高く、酸度は全ての処理区で差は見られなかった。摘粒作業を省略できれば、10a当たり41時間の省力化が可能となる。また整房の仕方によって、従来の方法に比べて1Oa当たり摘粒時間を3.3時間ないし5.5持間減少することが可能と思われた。
- 愛媛大学農学部附属農場の論文
- 2010-09-00
愛媛大学農学部附属農場 | 論文
- 亜主枝にあける穴の数の違いがウンシュウミカンの果実品質と花芽形成に及ぼす影響
- 準矮化台木に接いだ細形紡錘形リンゴの主幹近くでの頂芽数の増加に及ぼす夏季剪定の効果
- ウメ種子の層積期間中のβ-シアノアラニン合成酵素活性の変化
- 柑橘園における農薬の散布回数の低減がミカンハダニとその天敵の発生および果実の品質に及ぼす影響
- トウモロコシ残渣堆肥の施用が数種野菜の生育、収量および土壌特性に与える影響