ビール粕の活用による黒毛和種の肥育技術
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概要
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肥育期におけるビール粕の給与割合と、飼料費の低減効果について検討するため、ビール粕の給与量を飼料要求量のTDN比で、前期20%、中期13%の割合で濃厚飼料と混合給与したところ、1)1日当たりの増体量は、飼養標準目標値と比較して、前・中期は試験区、対照区とも同程度であったが、後期は試験区がやや低くなった。全期間では試験区でほぼ目標値、対照区では大きく上回った。2)枝肉成績では、試験区でロース芯面積や脂肪交雑等においてが良い結果となった。このことから、ビール粕を前・中期まで給与しでも肉質に影響を与えないことが示唆された。3)1頭当たりの枝肉販売価格には差はみられなかったが、飼料費は対照区の方が飼養期間が長く、増体も大きかったことから飼料給与量が多くなり、粗収益は試験区の方が1頭当たり約5万円増収となった。両区とも同程度の要求量で飼料を給与したとすると、TDN当たりの価格はビール粕が安価であり、約1万円の飼料費低減になった。
- 石川県畜産総合センターの論文
- 2006-03-00
石川県畜産総合センター | 論文
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