天蚕飼料としてのクヌギの台切り及び葉の貯蔵
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概要
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天蚕の飼料を得る目的でクヌギの台切り及び葉の貯蔵について試験を行った。(1)3月下旬~6月中旬まで時期別に台切りを行ったところ,萌芽の含水率は無伐採のものに比較して増加した。特に,5月下旬~6月中旬の台切りでは,収葉量は少なかったが萌芽の含水率は高く,軟葉を収穫することができ,この時期の台切りが良好な天蚕飼料を獲得する上で有効と認められた。(2)5℃及び15℃に10日間貯蔵したクヌギの葉により天4齢起蚕~5齢起蚕まで柞蚕を飼育したところ天無貯蔵のものに比較して5齢起蚕体重はやや軽かったが天飼育は可能であり,天蚕に対しても同様と推定された。また,CA貯蔵したクヌギの葉は,貯蔵後30日においても状態に変化がみられず,長期間飼料として用い得ることが認められた。
- 農林省蠶絲試驗場の論文