蚕の人工飼料育における給餌法,特に蚕座の飼料占有割合について
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概要
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人工飼料育において,給餌法特に蚕座面積に対する飼料占有割合が蚕の成育に及ぼす影響について,1齢と3齢蚕を用い,齢中1回給餌を前提に検討した。(1)給餌法が毛振るい率に及ぼす影響は,試験区間に一定の傾向はなく,また統計的にも有意差は認められなかった。(2)蚕座平面積に対する飼料占有割合は1齢,3齢ともに40~70%程度において飼育経過は短縮し,体重は重く,集団の蚕の成育の揃いも良好であった。そしてこれより占有割合が高くなっても低くなっても蚕の成育は劣った。(3)棒状飼料で飼料占有割合50%の場合における蚕の成育に適した飼料幅は,1齢8mm,3齢15mm程度であった。
- 農林省蠶絲試驗場の論文
- 1984-08-00