コムギ縞萎縮病の発生地域における品種「ふくさやか」への品種転換の有効性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2005年4月、山口市の小麦「農林61号」において、コムギ縞萎縮病が発生した。本病の防除対策として、抵抗性品種の利用が有効である。病原であるコムギ縞萎縮ウイルス(WYMV)には品種に対して病原性の異なる系統が存在するが、山口市に分布するWYMVの病原型については未検討であった。判別品種への接種試験の結果、山口市に分布するWYMVはI型であり、「シラサギコムギ」や「シロガネコムギ」に対して強い病原性を示すIII型ではないことが明らかとなった。「シラサギコムギ」と「シロガネコムギ」の交配により育成された「ふくさやか」を播種した現地圃場において、本病の発生は認められず、「ふくさやか」への品種転換は本地域のコムギ縞萎縮病対策として有効であった。
- 山口県農林総合技術センターの論文
- 2010-03-00
山口県農林総合技術センター | 論文
- 小輪系ユリ「プチフィーユ」、「プチエトワール」、「プチシュミネ」の育成
- 水稲新品種「せとのにじ」の育成
- 2008年以降の山口県におけるヒメトビウンカとイネ縞葉枯病の多発生要因
- イチゴ新品種「山口ST9号」の育成
- 地域活動推進のための地域診断手法の開発