ミ卜コンドリアDNAによる愛媛県を中心としたドジョウの遺伝的集団構造と攪乱
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概要
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在来生態系における生物多様性の保全にあたり、外来生物への対応は重要な事項である。侵入した生物が在来生物と同種や近縁種の関係にある場合、異質な遺伝子集団との交雑や置き換わりを通して在来遺伝子資源が不可逆な改変を受けることが予測される。外来生物の侵入過程の1つとして、産業利用のための人為導入が挙げられるが、この場合には侵入種と在来種の外観上の識別が困難な場合が多く、利用者が外来種との認識がないまま当該生物を野外で飼養することによって隠蔽的な侵入が進行する可能性をはらんでいる。こうした人為による隠蔽的な外来生物の侵入は、近年遺伝学的な手法によりさまざまな分類群でその実態が明らかにされている。本研究では、愛媛県の自然水域を中心として、ドジョウの遺伝的集団構造を明らかにするとともに、県内に流通している種苗の遺伝的特徴との比較により、自然水域における攪乱の実態について検証した。DNA。ミトコンドリア。
- 日本魚學振興會の論文
- 2010-04-00
著者
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