南ドイツにおける小水力発電の調査報告とわが国の農村地域の小水力発電の今後の展望
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2009年10月に鳩山首相は国連総会において、温室効果ガス排出量削減目標値として、2020年までに1990年比で25%削減を掲げたが、現時点で具体的な削減方法は提示されていない。具体的な数値が示されていた前政権時の麻生首相が提示した2005年比15%削減案をもとに、小水力でどの程度賄わねばならないか試算してみる。15%のうち1%を太陽光などで賄うと報じられていたので、この1%のうち仮に小水力で0.2〜0.3%とすると10年間で合計100万kW、平均すると1年間で10万kWの発電所の建設が必要となる。水力発電所一カ所あたりの出力を500kWとすると、毎年200カ所の水力発電所を建設する計算になる。現在このような動きも含めて、温暖化対策として自然エネルギーの中でも小水力発電に関心が高まってきた。特にわが国の農村地域には農業用水を利用した小水力発電の開発可能な地点が存在しており、他の自然エネルギーに比べて出力が安定している小水力発電は注目されている。本報告では、南ドイツにおける小水力発電の現状についての調査結果とわが国における小水力発電の現状との比較、さらにはわが国の小水力発電の今後の展望について報告する。
- 農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所の論文
- 2010-03-00
農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所 | 論文
- 農産物直売所の整備事例からみた事業展開プロセスの分析
- 水理実験による収縮堰付き横越流堰の洪水流下能力の検証
- 地下ダム水源の農業用水利施設における炭酸カルシウムスケール問題に関する調査
- パイプラインの継手が流れに及ぼす影響
- プラスチックシンチレータ検出器による放射能探査法の開発