レタスビッグベイン病抵抗性品種'フユヒカリ'の育成とその特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1)'フユヒカリ'は、レタスビッグベイン病抵抗性素材'Thompson'と罹病性の市販品種'シスコ'との交雑後代から選抜と自殖を繰り返し、F6世代でレタス安濃2号と地方系統名を付し、その後自殖により世代を進めた固定系統である。2)'フユヒカリ'はレタスビッグベイン病の病原ウイルス(MLBVV)には感染するが、抵抗性品種'ロジック'よりも強い抵抗性を示す。3)'フユヒカリ'は低温伸長性に優れ、収量および球の品質は'ロジック'と同等であり、秋まき厳寒期どり用の代表品種'シスコ'よりも収量が多い。4)汚染度の高い圃場においても従来の品種よりも強い抵抗性を示すが、完全な抵抗性ではないため、土壌消毒や薬剤(チオファネートメチルまたはTPN)潅注による媒介菌密度の抑制を併用することが望ましい。5)トンネルの裾を常に閉じた栽培では高温により生育が旺盛になりすぎて球が縦長になる傾向があるため、裾換気を行い、適正に温度管理する必要がある。
- 農業技術研究機構野菜茶業研究所の論文
- 2010-02-00
農業技術研究機構野菜茶業研究所 | 論文
- Helicobacter pyloriおよびStreptococcus mutansに対するシソ科ハーブ4種の抽出液のin vitro抗菌活性
- ワケギのりん茎形成制御およびりん茎形成・休眠の生理機構に関する研究
- ワケギのりん茎形成制御およびりん茎形成・休眠の生理機構に関する研究
- 青枯病抵抗性'とまと中間母本農9号'の育成とその特性
- 煎茶用新品種'はるみどり'の育成