親魚年齢によるハタハタの卵径,ふ化仔魚全長及びふ化仔魚耳石径の変異
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概要
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苫小牧産ハタハタの満1歳及び満2〜3歳の雌親魚から同一日に採卵・人工授精した卵を用いて、卵径、ふ化仔魚の全長及び耳石径を比較した。両者の卵径組成には差が認められ、2〜3歳魚の卵径は1歳に比べて大きい方に偏っていた。ふ化仔魚の全長組成はそれぞれの卵径組成に似ており、ふ化期間を通じた全標本を比較すると、2〜3歳魚の卵のふ化仔魚の平均全長は1歳卵の仔魚に比べて大きかった。また、同一日にふ化した仔魚の一部でも平均全長及び平均耳石径に同様の差が認められた。これらのことから、雌親魚の年齢はハタハタのふ化仔魚の大きさの変異をもたらす要因の一つであることが示唆された。
- 北海道立水産試験場の論文
- 2009-10-00
北海道立水産試験場 | 論文
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